スペクトルマン
番組名が変わる番組
サブタイトルではなくメインタイトルが変更されました。
昔のアニメや特撮では、たまに番組名が変わることがあります。
今では、あまりそういったものはなく、タイトル名にサブタイトルがついて内容が違うものがあったりしますよね。
最近では、Fateなど、Fate○○というような流れで番組名になって内容が変わっていくような感じになっています。
ですが、当時はメインタイトル自体が変わってしまった番組も結構あったりします。
今日はそんな番組をお伝えします。
懐かしの特撮をお届けする「なつ特」
本日のお題は「スペクトルマン」
皆さん知っていますか?
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スペクトルマン
番組名が2回も変更
世間ではヒーローの名前が先行
実は、この番組、番組名が2回も変わっている異色の番組なんですよね。
メインタイトルはそのままで、サブタイトルが変わると言うことではなく、メインタイトルそのものが変わってしまうって話なのです。
本来、メインタイトルが変わると言うことは、その番組の知名度が低くなってしまうので、普通ならやらないんですよね。
でも、当時は、まだ、テレビ自体の普及がそれほど多くもなく、インターネット自体もなかった時代なので、番組名が変わったところで知名度への影響もそれほど多くなかったのです。
しかも、ヒーローの名前、スペクトルマン自体が人気だったため番組名と言うよりは、「昨日のスペクトルマンってこうだったよね。」なんて話になります。
なので、変更されたところで知名度などにあまり影響はなかったようです。
では、どのように変わっていったのでしょうか?
最初は、「宇宙猿人ゴリ」、そして、「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」、さらに、「スペクトルマン」となって最終的には「スペクトルマン」落ち着いたようです。
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スペクトルマン
公害がテーマになった番組
お役人ヒーロー
と言うことで、いつものようにデータからいってみましょう
【データ】
番組名:スペクトルマン
放送期間:1971年1月2日〜1972年3月25日
放送回数:全63話
放送局:フジテレビ
原作:うしおそうじ
制作:フジテレビ・ピープロダクション
この番組は、公害がテーマになった番組でした。
当時は、光化学スモッグやイタイイタイ病、水俣病など公害の影響で病気になってしまう方も多かった時代です。
そんな中、この地球を侵略しようと「宇宙猿人ゴリ」がやって来ました。
実は、一番最初のタイトルが敵役の名前でした。
で地球を守るためにネヴィラ71星雲から送り込まれたのがスペクトルマンです。
地球上の仮の姿は蒲生譲二という地球人を名乗った人型です。
でも、このスペクトルマンが送られてきたネヴィラがお役所仕事しかしません。
なので、蒲生がスペクトルマンに変身する際はネヴィラに許可をもらわないと行けません。
非常事態でピンチなのに変身できないこともありました。
蒲生「変身願います。」
ネヴィラ「いや、今はまだ早い」
こういったやりとりもあったりしました。
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スペクトルマン
世間からのバッシング!?
いくつかのタイトルからスペクトルマンに定着
まあ、お役所ヒーローのスペクトルマンも世間からバッシングを受けたりしたときもありました。
なぜ、ヒーローものなのに、悪者が番組のタイトルになっているんだ!なんて話です。
それもそうだ、って事で、「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」となったのですが、それじゃあ、タイトルとして長いって事になりました。
まあ、確かに、当時は、「ウルトラマン」「ミラーマン」「キカイダー」「仮面ライダー」などヒーローの名前がタイトルになっていた番組がヒーローものではほぼ全てでした。
と言うことで、最終的には、番組名を「スペクトルマン」に変更して定着させました。
だったら、最初っからスペクトルマンで良かったのでは?