0033MSX
MSX
純粋なゲーム機ではありません
でもゲームができたりもしました
《どんな商品だったか》
今まで、ゲームハードを色々とご紹介してきました。
そんな中、今回ご紹介するハードは忘れてはならないマシンといえます。
純粋なゲーム機ではないのですが、ゲームで遊べる機能もあったり、そのゲーム自体を作る機能も持ち合わせているマルチメディア端末です。
操作入力もコントローラーではなくキーボードだったりします。
懐かしのゲームハードをご紹介する「なつゲーハード」
本日のお題は「MSX」わかる人にはわかる
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MSX
ゲーム機のネタが無くなったわけではありません
当時としては非常に面白いマシンでした
《類似するもの》
あ、え、いや〜、え〜っと、ネタが無くなったわけでは亡いですよ。
本来この番組はゲームハードを紹介していましたらからね。
で、パソコンなのか?この前もマーティーってパソコンみたいなものを紹介したよね?まあ、マーティーは100歩譲ってよしとするけどMSXはれっきとしたパソコンでしょ?って声がこれを読んでいる人から聞こえてきますね。
はい、まあ、パソコンです。
今回ご紹介するハードはパソコンです。
開き直っているわけではないのですが、実は、このMSXってベーシックをもとにプログラムが組めてゲームが作れたり学習ソフトが作れたりと言った画期的なハードなのです。
当時は、ゲーム=悪って図式ができあがってきて、なかなかゲームのハードを購入してもらえる子ども少なかった時代です。
そんな中、このMSXはMSXという共通の規格があって各メーカーが共通の規格の元ハードを作った経緯があります。
えっと、OSとはちょっと違ったりします。
例えば、androidというOSはGoogle社が開発したものですが、そのOSを使って各メーカーがスマホを開発していますよね。
例えば、ソニーとか、富士通とか。
もっと言えばWindowsを使ってシャープとかパナソニックとかがパソコンを作っていますよね。
そういった類いのものではなく、パソコンそのものの規格だったりします。
ROMカートリッジ付けましょうとか、テレビに繋げられるようにコンポジット付けましょうとかそういった類いのものでした。
と言うことで、いつものようにデータから行ってみよう
【データ】
商品名:MSX
発売日:1980年代
開発会社:マイクロソフト、アスキー
販売会社:NEC、ソニー、パイオニア、パナソニック、フィリップス、富士通など
プラットフォーム:MSX
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MSX
マイクロソフトとアスキーが企画した
BASICで楽しめるパソコン入門機
元々は、マイクロソフトとアスキーが共通規格を提唱し始めた、8ビット、16ビットパソコンの共通規格の名称がMSXです。
まあ、冒頭でもお伝えした様にROMカートリッジ付けましょうとかテレビに繋げられるようにしましょうとかフロッピーディスクドライブ付けましょうとか、そんな感じの規格ですね。
実は、OSは基本的にホビーパソコンとして、MSX-BASICを搭載。
これによりBASICのインタープリタ型プログラムが開発できたりします。
でも標準ではないもののMSX-DOSなんていうのが提供されて、これにより豊富な開発環境が手に入ったんですね。
アセンブリ、C、Pascai、COBOL、FORTRANなど、当時では人気のプログラム言語が色々使えたので、プログラム開発の入門機としてはかなり強力なものでした。
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MSX
目指したのはパソコンの共通化
SONYの端末が一番売れていた
この時代のパソコンは、意外にも、共通性があまり無く、NECのPC-9800シリーズはその間での互換しかなく、それとは別にDOS-V系とかMS-DOS系とかOSでも統一性がなかった時期でもありました。
まあ、そんな中、こういった統一系のパソコンを規格化するのは、非常に良いことでしたね。
実はこの頃、ゲーム=悪というような風潮が出回り始めていて、ゲームが購入されにくい状況でMSXはプログラムが学べて、勉強用ソフトも豊富にあるからお子様の将来に向けていかがでしょうか?
なんてことで、MSXを売っていて、蓋を開けるとゲームが沢山できるので、実は、ゲーム機と変わらないじゃないかみたいな、ある意味、トロイの木馬的な戦略で販売を伸ばしていました。
ちなみにこの頃、MSXの中でもSONYが販売していたHit-Bitってシリーズが一番売れていたようです。
さすが、ブランド戦略はお手の物でしたね。確かCMも松田聖子さんでした。