突撃!ヒューマン!!
70年代の異色の特撮ヒーロー
舞台の上で特撮ヒーロー
今回ご紹介する特撮も70年代の特撮ヒーローなのですが、ちょっと異色です。
何が異色かというと、特撮ものは普通テレビドラマ的展開ですよね。
普通のドラマみたいにカット割りがあって、どこかの廃墟や崖山あたりでのロケと撮影技術によって、特殊な効果を出した撮影が行われて編集してなんてことをやって番組を作っていくんですよね。
でも、そんな小技はいらん!みんなが見ている目の前で特撮やってやるぜ!って意気込んで企画した結果、舞台の上で特撮をやる羽目になった番組です。
懐かしの特撮をご紹介するなつ特。
本日のお題は「突撃!ヒューマン」知ってますかね?
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突撃!ヒューマン!!
ヒューマン星からやって来たヒューマン
人の姿は体育の教師、岩城淳一郎
M4星雲のヒューマン星って所から、ヒューマンはやってきました。
普段は、人間に姿を変えていて、岩城淳一郎という体育の先生を職業として、子供達に勇気と正義を教えていました。
ある日、フラッシャー軍団という地球を支配下に置こうともくろんでいる、いわゆる敵が子ども達を襲うようになりました。
助けを求める子ども達に岩城淳一郎が現れて、ヒューマンに変身して子ども達を助けフラッシャー軍団を倒すって話です。
と言うことで、いつものようにデータをみてみよう
【データ】
番組名:突撃!ヒューマン!!
放送期間:1972年10月7日〜1972年12月30日
放送回数:全13回
放送局:日本テレビ
出演者:夏夕介、田中好子他
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突撃!ヒューマン!!
公開録画の特撮ヒーローは異色
イリュージョンを駆使して舞台は進む
実はこの番組、ステージの上で特撮ヒーローを繰り広げる、ヒーローショー的な番組でした。
しかも、公開録画って手法をとっていて、いわゆる、当時、流行っていた、ドリフの8時だよ!全員集合!的なノリの番組でした。
公開録画って事もあって、一発収録が求められますよね。
生放送なんてなるとドリフでは、停電とかもあってそういったハプニングが楽しみでした。
では、ヒューマンではどんな感じになったのでしょうか?
実は、特撮をイリュージョンとかスモークとか照明などを駆使して表現していました。
例えば、変身のシーンだと、「3、2、1、チェーンジ!」ってかけ声で舞台が一瞬暗転になって、客席後ろの方にスポットライトが光るとそこに変身後のヒューマンがポーズを取って立っているというような見せ方とか。
戦いのシーンでも暗転になってフラッシュライトが点滅する中で戦うことでコマ送りのような見せ方を行っていたりとか。
どこかの遊園地とかでやっているヒーローショーではなく本格的な歌舞伎とかドリフを見ているように出来が良かったです。
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突撃!ヒューマン!!
映像のデータが残っていない番組
DVDとかblu-rayとかありません。
実は、この突撃!ヒューマン!!DVDとかblu-rayとかビデオとか販売されていません。
なぜなら、撮影していたテープに上書きをしてしまったからだそうです。
これ、本来なら、絶対に後世に残すべき作品だったのに、非常に残念です。
もし、発売されたらきっと買っているでしょうね。
それだけ、出来が良かったのですが、ホント残念です。
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突撃!ヒューマン!!
番組編成も考えていました。
日テレ見たあとTBSという楽しみ
そうそう、実は、この番組、日本テレビで放映されていたのですが、放送日時が毎週土曜日の19:30〜20:00だったのです。
そうなんです。この公開録画ヒーローショーを見たあと、TBSにチャンネルを変えると、元祖、公開録画の8時だよ!全員集合!がやっていたのですよ。
こういった番組、最近はほとんどなくなったのがテレビがつまらなくなった理由なのかも。
あーーーー、是非、是非、是非、もう一度、みたいなあ。突撃!ヒューマン!!